336_Conquest the congestion

 供養。この曲はたしかOSか何かを入れ替えて環境を刷新したときに、動作テストを兼ねて作ったような気がする。ちなみに、その環境もすでにない。ということは、だ。もはや、現環境では自分でも作ることはかなわないということだ。実際、プロジェクトファイル開こうとしたら、ファイル壊れてて開かなかった。既に、失われた世界の音楽。

 当時、自分がハマっていたのが、グリッチ系のVSTfxであって、この曲にも使っているのが見て取れる。いや、聞いて取れるなのか?

 具体的には、グリッチ系のVSTfxを詰め込んだfxチャネルを作り、そこにドラムのオーディオチャネルを渡すことをしていた。こうすることにより、センド&リターンの量でグリッチのかかり具合をコントロールすることができる。例えば、クラップの音のグリッチのかかり具合はすくないけれど、スネアのグリッチのかかりは大きい、といったような、ドラム音色ごとにグリッチのかかり具合を変更することも可能。これにより、単純なドラムパターンから、ちょっと複雑なドラムパターンを作っていたのだ。

 ごちゃごちゃと音がなっていると、自分が気持ちいいタイミングの音だけを拾ったうえで、他の音を無意識にマスキングするので、なんとなく欲しいときに欲しい音がなっているような錯覚がある。絵の世界では、鉛筆ラフの方がきれいな線画よりも勢いがあるように見えるという。これは、鉛筆ラフのぶれた線を脳内で補正するからとかなんとか。それに似てる。